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先輩行政書士さんからのご紹介

無茶な依頼

 もう、15年くらい前の話。

 

 当時、私は、税理士を開業したばかりで、時間的にはまだまだ余裕がある時期だった。飛び込み営業はしなかったが、行政書士会で知り合った税理士さんの仕事を手伝わせてもらったり、いろいろと営業活動をがんばっているころだった。

 

 しかし、2件だけはさすがにお断りしたご紹介があった。

 

 1つは会計業務だけをやって欲しい。あとは中企連だったか大企連だったか定かではないが、ほかで申告したいというもの。決算修正でどんな仕訳が入るか分からないのが嫌だったので、お断りした。

 

 あと、もう1件はクライアントに会えないというもの。報酬の請求書もご紹介者様の行政書士さんに渡してほしいということだった。

 

 税理士法2条は「他人の求めに応じて」仕事をしないといけない。クライアントに直接会えないということは、「他人から求め」られているのかどうか危ういと思ったので下りた。というか最終的には断られた。

 

 「衣食足りて礼節を知る。」、「貧すりゃ鈍する、藁うちゃ手ぇ打つ、便所行ったら人が入っとるというよんなもんで。」(これは米朝さん。)がんばろう。