怪しい依頼
そう言えば、断った事案を思い出したので、書いておこう。
これも6年くらい前になるかな。私より登録年の若い行政書士さんからの紹介だった。「会社を作って食品関係の仕事をしたい。」ということで私の事務所で面談した。
依頼者は男性3人で、体格のいいごっつい感じのおじ様たちだった。
名刺交換すると株式会社名の入ったお名刺を頂いた。会社を作って食品の仕事をしたいと言っているのに会社がすでにあり、何か怪しさを感じた私は、面談後ネットで法人番号があるかを確認した。
以前なら登記簿を取ってということになるのだろうが、法人には番号がふられ、法人番号を調べれば法人が存在するかを確認できる。
結果、見つからなかった。そして、ネットで検索するとどうも、食品偽装事件で収監されていらしたようで、出てこられて間がないとのことだった。
法人番号の意外な使い方を知った初めての経験だった。