もう既に５０年以上続く企業の社長から、銀行渡って何のために押すの？って訊かれたので、記す。

　小切手は、支払手段の一つだ。小切手法２８条によると銀行は小切手の所持人が小切手を提示した場合には現金を支払うことになっている。

　また、小切手法３７条、３８条では、線引小切手について規定しているが、線引小切手が提示された場合には、特定の銀行口座に対して支払われることになっている。

　なぜ、このような線引小切手が必要とされたかというと、紛失した小切手が銀行に持ち込まれたときに誰に支払われたかを追跡できるようにするためである。つまり、不正な取り立ての抑止がその目的と言うことである。