堺市市税事務所の個人住民税確定申告に対する対応の問題点
令和4年3月9日(火)午後1時、私は堺市市税事務所へ個人住民税の確定申告書を提出するため出向いた。無論、税理士として代理提出のためだ。
今年は、少額配当の申告不要制度を国税の確定申告書の第2表で選択できるようになったため、堺市市税事務所へは出向かずに済むと思っていたが、やむを得ない事情があったために向かった。嫌な予感を感じていた。私と堺市市税事務所の相性は大変悪いのだ。
やむを得ない事情とは、年金所得者の国税の申告不要制度のため、税務署には申告せず、住民税のみ申告する必要があったためだ。なお、当然、合法な処理である。
また、eL-TAXでは個人住民税の確定申告に対応していない。なんたる怠慢か???
さて、私は個人住民税の係に確定申告書を提出した。税務署なら控えと提出用を見比べてポンポンと受付印を押してくれて、ご苦労様で終わりだ。30秒かからない。
私:「年金所得者の国税の申告不要制度のため、住民税の申告に来ました。」
市税職員:「今年はいつもと違うやり方をしています。添付書類を提出ください。」
私:ほら来た。やっぱりすぐには終わらないのね。要求されるだろうとは思っていたので、提示書類を提示した。
市税職員:「そこにおかけになってしばらくお待ちください。」
私:ほら来た。やっぱりすぐには終わらないのね。提示書類と申告書をチェックするのだろう。仕方がない。「提示書類と申告書を突き合わせるのなら、国税の申告書も渡しましょうか?」
市税職員:「国税の申告書を提出されるなら、税務署へ行ってください。」
私:分けわからん。だから国税は申告不要だと言ってるやん。
市税職員:「申告書を作成しますからしばらくお待ちください。」
私:あなたが申告書を作るの???申告書はもうできているのだが…???
20分経過。
私:どんだけ待たすねん。税務署なら10秒で終わることやで…???
市税職員:「申告書が出来ました。しかし、ここのところが違います。」
私:まさか私が間違っている???「どこですか?」
市税職員:「生命保険の申告が1件もれていました。」
私:なんじゃそれ。申告・納税制度から言って勝手に私の作った申告書を変更するな。「しかし、おかしいですね。市職員が職権で間違っていない申告書を勝手に訂正できるのですか?だって、生命保険を申告するかどうかは納税者の勝手のはずでしょ?」
市税職員:「しかし、証明書を出されたら申告するものと思いますやん。」
私:勝手に思っとけ。馬鹿。
市税職員:「それなら、やり直しましょうか?」
ここまでで25分経過。税務署なら10秒で終わること、市税事務所はよっぽどお暇と見える。私は午後2時に約束があるので付き合っている時間はない。「もうよろしいわ、結果に代わりはないのだから…。」私の作った申告書(控え)と市税職員の作った申告書結果は同じだが過程が違う二つの申告書をひったくるようにして、市税事務所を後にした。
堺市市税事務所の職員はやっぱり申告納税制度を理解していない。申告書は納税義務者が作る物、それをチェックするのがあなた方の仕事、間違っていれば、修正を勧めるか、更正すればよいが、申告しても申告しなくても良いことまで、勝手に申告するのは越権行為だ。もっと勉強してほしい。