ドラマ「虎に翼」の裁判長の著書「日常生活と民法」のあいさつ文。
「今時の戦争で日本は敗れ、国の立て直しを迫られ、民法も改定されました。私たちの現実の生活より進んだところのものを取り入れて規定していますから、これが国民に馴染むまで、相当の工夫や努力と日時を要するでしょう。人が作ったものです。古くなるでしょう。間違いもあるでしょう。私は、この民法が早く国民に馴染み、新しく正しいものに変わっていくことを望みます。民法は、世間万人知らねばならぬ法律であります。決して法律家にのみ託しておいて差し支えない法律ではありませぬ。私のこの拙著がいささかにても、諸君の民法に対する注意と興味等を喚起するよすがとなることを得ましたならば、誠に望外の幸せであります。昭25年6月 星朋彦」
これを今般の政治資金規正法のあいさつ文にいたずら書きすれば。
「今時の政治と金の問題が深刻な政治不信を招き、政治の立て直しを迫られ、政治資金規正法も改定されました。我が国の現在の政治より進んだところのものを取り入れて規定していますから、これが政界に馴染むまで、相当の工夫や努力と日時を要するでしょう。人が作ったものです。古くなるでしょう。間違いもあるでしょう。私は、この法律が早く政界に馴染み、新しく正しいものに変わっていくことを望みます。この法律は、世間万人知らねばならぬ法律であります。決して法律家にのみ託しておいて差し支えない法律ではありません。私のこの拙著がいささかにても、諸君のこの法律に対する注意と興味等を喚起するよすがとなることを得ましたならば、誠に望外の幸せであります。」
このようにいかなかったことは痛恨の極みである。既得権益にこだわる醜態。