所得の見積り額とは
扶養控除等申告書には「所得の見積り額」を記載することになっている。
この「所得の見積り額」という言葉がやっかいだ。
まず、所得とは、収入とは違う概念だ。概念というのは意味のこと。なので収入と所得は意味が違う。
所得とは収入から一定の経費などを控除した概念だ。
この一定の経費などがまたやっかいだが、給与所得を前提にすれば給与収入から「給与所得控除額」を控除したものが給与所得。「給与所得控除後の金額」といわれるものだ。
ここで給与収入はその年の1月から12月までにもらった給与の額面金額をたし上げたもの。
この金額を「給与所得控除後の金額の算出表」にあてはめたものが、給与所得控除後の金額=給与所得だ。
ここで、年末調整時には、当然12月の給与が確定していないので、給与所得は不明ということになる。なので見積り額だ。見積り額というのは「推測値」、「約」、「だいたい」ということだ。
説明している私が何を言っているのかややこしい。